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コーチングを成功させる5つのスキルを解説! スキルを高める方法も
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コーチングを成功させる5つのスキルを解説! スキルを高める方法も

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人材育成の手法として注目されている「コーチング」。価値観の変化や多様性の拡大により、コーチングを取り入れている企業も多いのではないでしょうか。しかし「なかなか成果が出ない」「何をしたらよいか分からない」といった悩みの声も聞こえてきます。

この記事ではコーチングの成功につながる5つのスキルについて解説します。コーチングに必要なスキルを知り、効果的なコーチングのあり方を理解していきましょう。

コーチングの三原則

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最初にコーチングの基礎である三原則を確認しておきましょう。コーチングの三原則は以下のとおりです。

・双方向のコミュニケーション
・継続的な実施
・相手に応じた柔軟な対応

この三原則ができていないと、コーチングで成果が得られません。以下で詳しく解説していきます。

■双方向のコミュニケーション

コーチングはコーチ(コーチングを行う側)の一方的なコミュニケーションではなく、コーチを受ける相手とコーチの対話が大切です。コーチが相手の内面にある答えや考えを引き出せるよう、さまざまな角度から質問をしたり、相手の話を傾聴したりします。

企業がコーチングを取り入れる意義は長期的な人材育成にあります。社員の可能性を引き出し、自発的な行動ができる人材に育てるためにコーチングを実施することが多いのです。一方的に答えを教えればその場で問題は解決されるかもしれませんが、社員の自発性を引き出すことはできず、コーチングの目的とはズレてしまいます。

■継続的な実施

コーチングは1回行うだけでなく、定期的な実施をすることで効果をあげることができます。またコーチングを通じて相手の考えや行動に変化が見えれば、コーチはそれを評価していくことが大切です。このように相手の目標達成まで継続的に支援することが、コーチングの大切な要素です。

■相手に応じた柔軟な対応

人にはそれぞれ、年齢・性別・国籍といった属性的な違いや、価値観や考え方などの思考的な違いがあります。その違いを受け入れ、方向性をすり合わせていくこともコーチングの原則です。

相手が違えば抱えている悩みや目標も異なり、それぞれに合わせた柔軟な対応が必要となってくるでしょう。

コーチングで求められる5つのスキル

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上記の3原則を抑えたうえで、参考にしたいのが5つのスキルです。コーチングを成功させるためには、以下の5つのスキルが大切だといわれています。

・傾聴
・質問
・承認
・フィードバック
・リクエスト

それぞれ、順に見ていきましょう。

■傾聴

コーチングでは相手の悩みや課題をしっかりと聞き出せる「傾聴スキル」が大切です。相手が話しているときは口を挟まず、ときには相槌を入れるなどして、コーチは聞き手に徹します。真剣に聞く姿勢で向き合えば、相手は信頼して話してくれます。

話を聞く際は言葉だけでなく、表情や声のトーン、仕草からも情報を得ることが大切です。相手の話している内容がどれほど重要な悩みなのか、本音で話してくれているのかなど、言葉だけでは得られない情報もあるからです。

■質問

コーチの質問スキルも大切です。質の高い質問は相手の内面にある答えを引き出すことにつながります。
基本的にコーチングでは、段階的かつ多角的な質問をいくつか用意します。質問はシンプルにするのが大切です。
相手の答えを引き出すのに有効的なのは「オープン・クエスチョン」だといわれています。「What(何)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」などを使ったシンプルな質問で、相手の内面や考えを引き出します。

そして行動や計画の具体性を引き出すために、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれ)」といった質問も有効です。

事実の確認や意思の再認識をするのに効果的なのは「クローズド・クエスチョン」です。クローズド・クエスチョンは「Yes(はい)」「No(いいえ)」で答えられる質問のことです。答えが二択しかないため答えやすく、相手が緊張している場合や相手との信頼関係が構築されていない場合に適しています。

また選択肢が多くて迷っている場合にも、クローズド・クエスチョンは選択肢を絞る、意思を明確にする、などの効果があります。しかし、注意すべき点は「クローズド・クエスチョンをしすぎないこと」です。こちらがリードしすぎて相手が考えなくなったり、「言わされている」と感じたりします。

「目標はあるけど具体性がない」場合は、考えを深める質問が効果的です。「10年後はどうなっていたい?」「自由に仕事を任されたら何をする?」など、相手が自分の未来を想像できるような質問をします。

■承認

相手の考えや行動を認め、評価するのが承認スキルです。コーチは相手の行動をよく観察し、どのように変化し成長しているのか、言語化して相手に伝えることが大切です。

承認には以下の4つの種類があります。

・存在承認
相手の存在や状態に気づいていることを伝えること。相手の状態を気にかけて声をかけることなどが挙げられます。

・行動承認
相手の具体的な行動について認めること。具体的に成果につながった行動を認めることで、行動が承認されたと受け止め、モチベーションが向上します。

・成長承認
相手の成長を認めること。成果が出ていなくても、プロセスを認めることで相手の自信を高めることができます。

・成果承認
成果を認めること。言葉だけでなくインセンティブや表彰、昇格や新しい挑戦の機会の提供といったものも、モチベーション維持や向上に有効です。

上記のように、コーチ側が相手の行動や成長に対してきちんと承認することで、相手は目標達成までモチベーションを維持できます。

■フィードバック

相手の考えや行動した結果を踏まえて、適切なフィードバックをすることが大切です。客観的な視点でフィードバックすれば、相手自身が気づかなかった部分を把握してもらえます。

注意すべき点は、相手が「フィードバックを必要としているか」です。フィードバックの内容によっては「批判されている」「指摘されている」と感じ、主体性を下げてしまったり、モチベーションを低下させてしまったりします。

あくまでアドバイスのひとつとして提示し、忠告や指導にならないように注意しなければいけません。また伝えるタイミングも大切です。フィードバックは時間を置かず、できるだけ速やかに行いましょう。時間が経過するほど相手が当時を振り返ることが難しくなり、指摘内容を改善しにくくなってしまいます。

■リクエスト

相手の行動を前進させるためには、リクエストが効果的です。リクエストとは、コーチがクライアントに対して適切なアクションプランを提案したり、促したりすることによってクライアントがゴールに向かっていくためのコミュニケーションです。基本的に考え方を変えたり、行動を起こしたりするのは相手自身ですが、成長が見込めそうな場合やコーチ側に良いアイディアがある場合はリクエストをすることも効果的です。

リクエストにおいて注意すべき点は、「指示や命令をしない」ことです。相手の自律心を尊重し、最終的な選択は相手に委ねるようにします。リクエストを通じて相手の可能性を広げ、成長を促すことが大切です。

コーチングスキルを高める方法

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コーチングスキルは専門分野であり、知識や経験が大切です。もし「コーチングスキルに自信がない」「コーチングが成功するか不安」といった場合は、以下の方法でコーチングについて学んでみてはいかがでしょうか。

・本を読む・研修に参加する
・資格を取る
・練習を重ねる

順に解説していきます。

■本を読む・研修に参加する

コーチング関連の書籍は多くの種類があり、何冊か読むだけでも勉強になるでしょう。また心理学や話し方の本も参考になるのでおすすめです。

直接学びたい方は実際に自分がクライアントとなってコーチングを受けてみる、あるいはコーチングの研修を受講することも検討してみてはいかがでしょうか。

■資格を取る

資格取得もコーチングのスキルアップにつながるでしょう。コーチングには主に以下の3つの資格があります。

・一般社団法人 日本コーチ連盟
・国際コーチング連盟 ICF認定資格
・(一財)生涯学習開発財団認定コーチ資格

それぞれ民間の資格であるため、資格で学べる内容は異なります。自分の目的に合った資格を選んでみてください。

(一般社団法人日本コーチ連盟:https://www.coachfederation.jp/shikaku/)
(国際コーチング連盟:https://icfjapan.com/credentials)
((一財)生涯学習開発財団:https://coachacademia.com/certification/gcc/)

■練習を重ねる

コーチングに関する知識はあっても経験がなければ、いきなりコーチングを実践しても成功確率は低いでしょう。また成果はすぐに出るわけではないため、「このやり方であっているのだろうか」と不安や自信がなくなってしまう可能性もあります。そこで、実践を意識した練習を積み重ねることが大切です。以下のような練習方法があります。

・ロールプレイング
コーチ役とクライアント役に分け、シミュレーションすること。ロールプレイングを通じてコーチングの流れを把握しやすくなります。コーチ役とクライアント役は交互に繰り返し、感想共有や録音の視聴などで、毎回振り返ることが大切です。

・ピア・コーチング
上司・部下ではなく、同期や仲間同士で行う練習方法。3人や4人といった少人数で行うタイプです。(例 AがBをコーチ、BがCをコーチ、CがAをコーチなど)客観的な評価を知ることができ、自分自身の振り返りにも効果があります。また対等な仲間同士で行うため、安心して話せるのもポイントです。

5つのスキルを高めて効果的なコーチングに

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コーチングには、傾聴・質問・承認・フィードバック・リクエストの5つのスキルがあります。コーチングを成功させるためには、これらのスキルを向上させることが大切です。もしスキルに自信がなければ、研修を受けたり資格を取ったりするなどして学びを深め、スキルを高めてみてはいかがでしょうか。

NPO法人クロスフィールズは、社会課題の現場と企業で働く人をつなぐさまざまな事業を行っています。「留職」プログラムではコーチングの手法考え方を取り入れるなど、プログラム参加者個人の成長をサポートする事業を多く展開しています。具体的な取り組みは公式noteやホームページでご紹介しています。ぜひ参考にしてください。


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