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ビジネススクールとは何か?MBAとの違いや選び方のコツを解説

ビジネススクールとは、経営の知識を学ぶ場所を指します。社会人としてビジネス経験を積み、経営やマネジメントについてより詳しく勉強したいと考えている人に最適な環境です。MBAという言葉と関連して、ビジネススクールのことを聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか?ビジネススクールは、国内外に様々な種類のものがあります。この記事では、MBAとの違いを選び方のコツとともに解説します。

ビジネススクールとは何か?

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ビジネススクールとは何か?

ビジネススクールとは、経営やマネジメントに関する知識や能力を学べる場所のことです。
海外では一般的に、後述するMBA(エムビーエー)を取得できる教育機関のみがビジネススクールと呼ばれます。

一方で日本におけるビジネススクールは、主に長期的に幅広いビジネス領域について学びを深める大学院に通う形式のものと、短期的にビジネスの特定分野について学びを深めるセミナー・ワークショップ形式のものとの2種類に大別できます。

長期のビジネススクール

長期のビジネススクールには、経営大学院や専門職大学院があります。本格的に大学院に通うことで、幅広いビジネス領域について専門的な学びを深めることを目的としています。経営の修士課程や専門職課程を終了するには、基本的に2年かかるとされています。

短期のビジネススクール

短期のビジネススクールには、各種セミナーやワークショップ形式のものがあります。短期的に、ビジネスの特定分野における学びを効果的に深めることを目的としています。基本的には、1日~数ヶ月で終わるものが多いとされています。

MBAとは?経営大学院・専門職大学院の違い

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MBAとは何か?

MBA(エムビーエー)とは、Master of Business Administrationの略で経営学修士を指します。経営大学院または専門職大学院の課程を終了し、ビジネスに対する高度な知識や能力を身に付けた人に授けられる学位のことです。MBAを持つことが、ビジネスにおける経営の専門知識を有しているという証になります。

経営大学院・専門職大学院とは何か?両者の違いとは?

それでは経営大学院・専門職大学院とは一体何でしょうか?

経営大学院は、既存の大学によって大学院に設置された経営の修士課程です。専門職大学院は、主に社会人を対象とした高度な専門教育を目的として設置された、経営の専門職課程です。

経営大学院が研究者の養成と、高い専門性を身に付けた人材の養成を目的とする一方で、専門職大学院では高い専門性を身に付けた人材の養成のみに目的が特化しています。そのため両者の違いとしては、専門職大学院のほうがより実務的で、事例研究や現地調査などを学べる機会が多いとされています。

ただし、教育機関によってカリキュラムの特性は異なるため、一概に比較はできません。またすべての経営大学院または専門職大学院でMBAが得られるわけではないことにも注意が必要です。

ビジネススクールの選び方

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多くの金額と時間を投資するのがビジネススクール。せっかく学ぶのなら、最大限の効果を上げたいものです。自分にぴったり合ったビジネススクールを選ぶにはコツがあります。次の4つの視点から比較検討を行ってみましょう。

学びたい内容を探す

まず、ビジネススクールを選ぶうえで外せないのが学ぶ内容を決めることです。

自分がビジネススクールで学びたい内容とは何なのかについて考えてみましょう。例えば、ビジネス全般を学びたいのか、それとも起業や経済、マーケティングなど特定の分野に絞って学びたいのかによって、選ぶべきビジネススクールは異なってきます。

英語力もあわせて鍛えたいのであれば、英語で授業が行われる国内外のビジネススクールという選択肢も見えてくるでしょう。

ビジネススクールを選ぶ際には、学びたい内容から探すようにしてみましょう。

取得したい学位を決める

特定の学位を取得したいと考えているのなら、取得できる学位をビジネススクールを選ぶ際に必ず確認しましょう。

ビジネススクールの課程を終了して得られる学位には、いくつかの種類があります。すべてのビジネススクールで、必ずしもMBAが取得できるわけではありません。MBA以外の学位を設けているところもありますし、学位が授与されないところもあります。

海外に通用する学位が必要なら、国際認証機関に認証されているかどうかを確かめることも重要です。

ビジネススクールを選ぶ際には、自分が希望する学位が取得できるかどうかを重点的に調べておくことをおすすめします。

自分に合った学び方を知る

ビジネススクールを検討するなら、自分の生活スタイルに合った学び方を知ることも大切です。今のあなたの生活スタイルで、どのように勉強できそうかについて考えてみましょう。

もし「しっかり勉強時間を確保して集中したい」ということなら、仕事を辞めて長期のビジネススクールで学ぶという方法があるでしょう。

「仕事と並行して勉強したいのであまり通学時間が取れない」ということなら、土日や平日夜間の授業を活用したり、完全オンラインの授業環境を選んだりといった方法が考えられます。

「国際的な環境で本格的に学びたい」ということなら、思い切って海外のビジネススクールに留学するという方法も検討できるでしょう。

ビジネススクール選びは、ライフスタイルにも大きな影響を与えます。人生における大事な選択だからこそ、自分に合った学び方ができる候補を念入りに調べておきましょう。

卒業生の活躍を確認する

ビジネススクールの卒業生がどんな活躍をしているのかについても確認しておきましょう。

ビジネススクールは、卒業後にどんな働き方を叶えることができるかが非常に重要となります。自分の将来を思い描くうえで、卒業生の活躍はキャリア形成の大きな参考となるでしょう。

またビジネススクールは、勉強だけでなく将来に繋がる人脈作りの場所でもあります。同じビジネススクールの卒業生との繋がりも今後出てくるかもしれません。

ビジネススクールを選ぶ際に卒業生の活躍を確認することで、自分に最適なキャリアパスを選択することができるはずです。

まとめ

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この記事では、ビジネススクールとは何か、MBAとの違いや選び方について解説しました。

日本におけるビジネススクールの定義は幅広く、数年間かけて学ぶ長期のものから1日から数ヶ月で学ぶ短期のものまで様々なものがあります。ビジネススクールによって学べる内容や、取得できる学位には違いがあります。ビジネススクール選びは、学びの目的を明確化し、自分のライフスタイルや将来のキャリアパスに近いものの中から選ぶと良いでしょう。

社会の先行きが不透明ないま、社会人の学び直しに注目が集まっています。ビジネススクールのほかにも方法はいくつかあり、なかでも「越境学習」は経産省が注目する手法です。(越境学習についてはこちらの記事をご覧ください)
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