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コーチングとは?必要性や多くの企業が導入する理由

いまでは、ビジネスやスポーツなど多くのシーンでコーチングが注目されるようになりました。しかし、「コーチングって何?」「コーチングを取り入れる必要性とは?」と思っている方もいるのではないでしょうか。この記事では、企業がコーチングを取り入れる必要性やメリットについて紹介します。コーチングの導入を迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

コーチングは人材育成に有効な手法

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コーチングとは、コーチをする側(以下コーチ)が質問や対話を通して、相手の内面を引き出す手法です。相手に答えを直接教えるのではなく、相手自身で答えを導き出すよう支援します。

コーチングを受けた相手は「自ら考えて行動し、答えを出す」という経験を積み重ねていくことで、主体性が向上し、自律型の人材に育ちます。また自分で答えを導き出せたことによる達成感から、仕事へのモチベーションアップにもつながるでしょう。

コーチングをする必要性はある?導入する企業が増えている理由

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予測不能で急激に変化するVUCAの時代において、これまでの方法で事業を進めるだけでは企業の存続が厳しいといわれています。
そんな時代において企業に求められているのは、変化へ柔軟に対応し、イノベーティブに事業を行うこと。そのためには答えのないなか、自らの志とブレない価値観に基づいて行動できる「自律型人材」が重要です。この自律型はコーチングで育成できるといわれています。

ここでは自律型人材の必要性とコーチングの有効性について解説しました。

■正解がひとつではなくなっている

企業は将来の先行きが見えないVUCAの時代において事業を行うことが求められています。
業務を行う際に上司や先輩の答えが必ずしも正解とは限りません。メンバー一人ひとりが自ら考え、前例のない課題への対処や新たなアイデア創出などが求められていきます。

誰も正解がわからない状況に対応できる人材を育成するには、何かを教えるのではなく、相手が自ら考え、答えを見つけるための支援を行うコーチングが有効だといえるでしょう。

■多様性の拡大

時代の変化にともない、ビジネスにおいても多様性が拡大しています。理由の1つにグローバリゼーションの加速があります。年齢・性別・国籍など属性的なものから、価値観やライフスタイルなど、さまざまな人が同じ組織で働いているのです。

企業においても多様性への理解が求められるなか、コーチングは有効なコミュニケーションの形だといえるでしょう。考え方や価値観の違う相手と一対一で向き合い、互いの価値観や目標などを共有でき、多様性を受け入れる組織風土の醸成につながります。

■イノベーションが求められる

企業の存続と発展のためには、イノベーションが重要視されています。
多様な価値観に基づく様々なアイデアが共有される環境では、イノベーションが起こりやすいといわれています。そのためには一人ひとりのメンバーが自身の価値観や強みを捉え、課題に対して考えをもち、アイデアを生み出していくことが大切です。

コーチングでは相手の考えを導き出す役割があるため、メンバーがアイデアを見つけるきっかけになるでしょう。

コーチングで効果が出やすい人

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これまでコーチングの必要性について解説しましたが、具体的にはどういった人に必要なのでしょうか。効果を見込めるペルソナは以下のいずれかに当てはまる人だといわれています。

①自分を変えたいという意思がある人
②達成したい夢や目標が明確に決まっている人
③現状の知識や経験に満足せず、向上心のある人

すべてに共通している点はモチベーションが高いこと。コーチングは長期的な取り組みになるため、本人の意欲が継続的な実施のためにカギとなってきます。

コーチングが機能しない場合もある

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受け身の姿勢が強い人や成長意欲が低い人は、コーチングが機能しない可能性があります。場合によってはコーチングよりもまずはティーチングから始めるほうが効果的かもしれません。

しかし、ティーチングを続けてしまえば受け身の姿勢が増していき、主体性が失われる可能性があります。コーチは、ティーチングからコーチングへシフトできるように取り組むことが大切です。

コーチングを成功させるためには、コーチの能力も問われます。コーチングでは主に以下の3つのスキルが必要です。

・相手の内面にある悩みや課題を引き出す「傾聴スキル
・相手に気づきやヒントを与える「質問スキル
・相手の考えや行動を認め、評価する「承認スキル

コーチ側に上記のスキルが足りていない場合は、コーチングがうまく機能しない可能性があるため注意しましょう。コーチングスキルを学ぶには研修や講座を受講する、資格を取得する、本を読んで学習する、といった方法があります。

詳しくは以下の記事もご参考ください。

コーチングは企業の成長のためにも必要な取り組みである

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イノベーションや多様性が求められる社会で、企業が発展していくためには人材育成が欠かせません。社員一人ひとりが自律的に考えて行動できる組織は、より大きな成果を生み出すことができます。自律的な人材の育成として、対話を通じて相手の考えを導き出すコーチングは有効な手段だといえるでしょう。

NPO法人クロスフィールズは、社会課題の現場と企業で働く人をつなぐさまざまな事業を行っています。「留職」プログラムではコーチングの考え方を取り入れるなど、プログラム参加者の成長をサポートする事業を多く展開しています。具体的な取り組みは公式noteやホームページでご紹介しています。ぜひ参考にしてください。


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