コーチングとティーチングは何が違う?使い分け方も解説
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コーチングとティーチングは何が違う?使い分け方も解説

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企業における人材育成の方法としてコーチングとが注目されています。コーチングと似た手法としてティーチングがありますが、コーチングとティーチングは相手に与える効果が異なるため、シーンや目的に応じて使い分けることが必要です。

この記事ではコーチングとティーチングの違いや使い分け、メリットなどをご紹介します。

コーチングとティーチングの違い

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コーチングとティーチングはそもそもの目的から大きく違います。以下ではコーチングとティーチングの目的を説明し、それぞれのメリットとデメリット、使い分けや適したシーンについて解説します。

コーチングとティーチングの目的

コーチングの目的は、コーチングを受ける人が自ら答えを見つけて行動し、目標達成をしていくことです。そのため、コーチングを行う側(コーチ)は質問や対話などのコミュニケーションを通じて、コーチングを受ける相手の内面にある考えや答えを引き出していきます。コーチは相手をサポートする役割であり、一方的に指示や指導を行うことはありません。

一方、ティーチングの目的は相手に答えを教えることです。ティーチングの由来である「teach( 指し示す)」にある通り、指導者は相手に直接答えを教えてきます。ティーチングを行う人は相手に知識やスキル、具体的なアドバイスを伝えて、相手が適切にアクションを取れる状態を作ります。

上記のようにコーチングとティーチングは異なる目的があり、それぞれメリット・デメリットがあります。以下で詳しくみていきましょう。

コーチングのメリットとデメリット

コーチングの主なメリットは以下の3つです。

①自律型人材が育つ:コーチングでは相手が目標達成のための答えを自発的に見つけるため、自ら考え行動する自律型人材の育成につながるでしょう。自律型人材はこれからの時代に必要なリーダー人材だといわれています(自律型人材についてはこちらで解説しています)

②モチベーション向上・維持につながる:コーチングを受けた相手が自分で答えを引き出せた場合、達成感から主体性が高まります。主体性の向上はモチベーションのアップや維持に効果的です。

③柔軟な思考やアイディアを生み出せる:コーチングは対話を通じて、相手が多角的に物事を考えられるように導きます。コーチングによって発想力や物事を多角的に捉えるスキルの向上にもつながるでしょう。

コーチングのデメリットはコーチのスキルと相手のモチベーションに左右されるということです。

コーチにはある程度のスキルが求められます。コーチの能力やスキルによって相手に与える効果も大きく異なってくるでしょう。コーチングに必要なスキルについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

コーチングを受ける側の状態も効果に影響を与えます。コーチングではコーチングを受ける相手が成長意欲を持っていることが大切です。また、コーチングは定期的に回数を重ねて相手の変化を生み出すため、長期的な取り組みになります。そのためコーチングを受ける相手の成長意欲や主体性が低い場合は継続することが難しく、効果はあまり期待できないかもしれません。

ティーチングのメリットとデメリット

ティーチングのメリットは短期的な人材育成が可能ということです。具体的には以下の2つがあります。

①短期間で情報やスキルを伝授できる:ティーチングは伝えるべき内容が決まっているため、新しく入ってきたメンバーに情報を共有したり、業務に必要なスキルを伝える際は適しているでしょう

②グループ内で共通の認識を持てる:ティーチングは複数の相手に対して一度に実施できるため、全員が同じ認識を持つことができます。その結果、チームで認識の齟齬が生まれづらくなるでしょう。

ティーチング最大のデメリットは相手の主体性を養いにくい点です。

答えを一方的に教えるティーチングでは、教えられる側の姿勢が受け身になる傾向が強いです。ティーチングを行いすぎると、相手が主体的に考えなくなったり、自発的な行動が生まれづらくなったりする可能性があります。

【シーン別】コーチングとティーチングの使い分け方

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上記のようにコーチングとティーチングは異なるアプローチであり、メリットなども異なるため使い分けることが大切です。以下ではシーン別にそれぞれの使い分けを解説します。

新しいメンバーに業務内容を教える場合はティーチング

新卒や中途社員、他部署からの移動などで新しく加入したメンバーに業務内容を教える場合は、ティーチングが適しているでしょう。新しいメンバーが入ったときは、まず基本的な業務やマニュアル、新卒社員の場合はビジネスマナーなどを教えます。複数人の場合も多いため、ティーチングを活用して効率的に行いましょう。新人研修についてはこちらの記事でくわしく解説しています。

部下がキャリアパスを迷ってるときはコーチング

キャリアパスについて迷っている部下がいた場合はコーチングを活用できるでしょう。コーチングを通じた対話で相手が自ら答えを導き出すことにつながります。また、部下の価値観や考え、悩みなどを知ることでさらなる信頼関係の構築にもつながるでしょう。

コーチングとティーチングはシーンで使い方を決める

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今回はコーチングとティーチングの違いについてお伝えしました。コーチングは長期的な人材育成に有効です。コーチングは相手の自律性を育む効果も期待でき、自律型人材の育成にもつながるでしょう。一方、ティーチングは短期的な人材育成に向いており、主に基本的な業務内容やマニュアルなど決まったことを教える際に有効でしょう。コーチングとティーチングの違いや使い分けを理解したうえで、育成の目的を見極め、適切な方法を選択するようにしましょう。

一方ティーチングは、相手に答えを教えて行動を促すことなので、短期的な人材育成に向いています。

NPO法人クロスフィールズは、社会課題の現場と企業で働く人をつなぐさまざまな事業を行っています。「留職」プログラムではコーチングの手法を取り入れるなど、プログラム参加者の成長をサポートする事業を多く展開しています。具体的な取り組みは公式noteやホームページでご紹介しています。ぜひ参考にしてください。


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