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コーチングスキルとは?身につけるメリットや資格について紹介!

「離職率が上がっている」「優秀な人材が育たない」ーそんな悩みを抱えている企業の人事部や管理職などマネジメント層の方は多いのではないでしょうか。
このような人材育成における悩みを解決する方法として、いま注目されているのがコーチングです。

この記事ではコーチングの定義やコーチングスキルの身につけ方、メリットを紹介していきます。

コーチングスキルとは?押さえておきたい3つのスキル

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コーチングを成功させるために、どのようなスキルが必要なのか理解しておきましょう。必要なコーチングスキルは以下の3つです。

・傾聴スキル
・質問スキル
・承認スキル

それでは順に解説していきます。

■傾聴スキル

コーチングでは相手の本音をきちんと引き出すことが大切です。そのためにコーチングを行う側(以下、コーチ)は、まず相手の話を徹底して聞きます。相手と真摯に向き合い、ときには頷き、共感しましょう。

「自分の話をきちんと聞いてくれる」と思ってもらえれば、相手はコーチを信頼して本心を打ち明けやすくなりす。このように相手の悩みや考え、価値観を深部から引き出す「傾聴」は、コーチングで欠かせないスキルのひとつです。

質問スキル

相手の悩みや目標を聞き出せたら「目標解決に向けた質問」が必要です。直接答えを教えるのではなく、「相手自身が答えに気づく」質問を用意していきます。

質問するときに大切なのが「ゴールを見据え段階的に質問を用意する」「多角的な質問を用意する」ことです。また質問はできるかぎりシンプルにしましょう。冗長な質問をしてしまうと、相手の思考が停止してしまう恐れがあります。

承認スキル

相手の行動や成長を言語化して伝える「承認」大切なスキルのひとつ。コーチングを経て相手が行動し、そこで生まれた結果やプロセスはコーチがきちんと承認しましょう。承認することで、相手が「成長を実感できた」と自己肯定感やモチベーションのアップにつながります。

承認する際のポイントは、「定期的にフィードバックする」「言葉選びに気をつける」の2点あります。定期的に「承認」の形でフィードバックをすれば、相手のモチベーション維持につながります。また、相手の自信につながる言葉を選ぶことも重要です。相手の特徴や状況を見極めながら、主体性をあげる言葉をかけていきましょう。

コーチングスキルを身につけるメリット3つ

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コーチングスキルはビジネスのシーンでも役立つことが多いです。具体的にはコーチングを実施したチームメンバーの自律性を高める、モチベーションをあげる、視点の変化で新しい発見があるなど、組織にとっても大きなメリットがあります。

これらのメリットを以下で詳しく解説していきます。

■自律型の人材を育成できる

コーチングは自律型の人材育成として用いられます。コーチングが成功することで、相手の主体性を高め、自ら考えて行動できる人材に育つでしょう。

また自ら考えて行動できる能力の高い人材は、将来企業を引っ張るリーダーになるでしょう。このような自律型人材の育成は、企業の成長につながります。

相手のモチベーションの向上・維持に役立つ

「自分で答えを導き出せた」「成果が出た」といった達成感は、相手のモチベーションアップに効果的です。モチベーションが上がることで、相手がさらに主体的に動き、結果としてパフォーマンスの向上につながるでしょう。

視点の変化で新しい発見がある

コーチングでは多角的な質問をするため、導き出せる答えがひとつとは限りません。コーチングは相手の本心や解決策を導き出すだけでなく、相手の視点が変化することでコーチが予想しなかったアイデアが生まれる場合もあります。

コーチングで覚えておきたい注意点は3つ

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コーチングを成功させるには、コーチが事前に注意点を知り、対処法を立てておく必要があります。コーチングで注意すべき点は以下の3つです。

・コーチの能力不足
・コーチングが相手の性格に合っていない
・長期的な取り組みになる

順に見ていきましょう。

■コーチの能力不足

コーチングは専門的な知識を必要とするため、コーチの知識や能力が不足していれば成果が出ない場合があります。コーチングを行なう場合、まずはコーチングスキルの基本である「傾聴」「質問」「承認」がきちんとできているか確認しましょう。

もしコーチングスキルが足りていない場合は、資格を取ったり研修を受けたりと、コーチ側が正しい知識を得る必要があります。もしくは外部のコーチに依頼するのもよいでしょう。

■コーチングが相手の性格に合っていない

相手の性格によっては、コーチングよりもティーチングが適しているケースもあります。コーチングが適していないのは「受け身の姿勢が強い」「成長意欲がまったく感じられない」ような相手です。

そういった相手に無理にコーチングしてしまえば、かえって相手のモチベーションを下げてしまうかもしれません。人の性格は多種多様であるため、適材適所に対応していく必要があります。

■長期的な取り組みになる

コーチングは成果が見えにくく長期的な取り組みになります。ティーチングでは答えを教えれば解決しますが、コーチングでは相手自身が考えて行動し、継続していくことが大切です。

またコーチングのゴールは「自律型の人材を育成すること」なので、自ら考え行動できるようになるまでは時間がかかるでしょう。時間をかけて取り組み、少しずつ成果を積み重ねることが大切です。

コーチングスキルを高めるには?資格や研修はある?

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ビジネスシーンでコーチングを取り入れたけれど、「思うように成果が出ない」「効果的な方法がわからない」などの場合は、コーチングの資格取得や外部のプロコーチに委託することもおすすめです。コーチングの資格は主に以下の3つです。

・一般社団法人 日本コーチ連盟認定コーチ
・国際コーチング連盟 ICF認定資格
・(一財)生涯学習開発財団認定コーチ資格

各団体で考え方やアプローチは異なるため、目的や学びたい内容に合わせて資格を選ぶとよいでしょう。資格を取るとコーチとしての自信も生まれます。

(一般社団法人日本コーチ連盟認定コーチ:https://www.coachfederation.jp/shikaku/)
(国際コーチング連盟:https://icfjapan.com/credentials)
((一財)生涯学習開発財団認定コーチ資格:https://coachacademia.com/certification/gcc/)

まとめ:正しいコーチングスキルを身につけることが成功率アップの鍵

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コーチングスキルには、傾聴スキル・質問スキル・承認スキルの3つがありました。

コーチングスキルを身に付けることで、相手のモチベーションの向上や自律型の人材育成に役立つなどのメリットがありますが、長期的な取り組みなる点とコーチの能力が大切である点など注意すべきポイントもあります。これらを知っておくと、コーチングスキルをビジネスシーンで活用することにつながります。

NPO法人クロスフィールズは、社会課題の現場と企業で働く人をつなぐさまざまな事業を行っています。「留職」プログラムではコーチングの手法考え方を取り入れるなど、プログラム参加者個人の成長をサポートする事業を多く展開しています。具体的な取り組みは公式noteやホームページでご紹介しています。ぜひ参考にしてください。