外資系戦略ファームのコンサルタントがNPOに転職して感じるやりがい
「クロスフィールズでは一人ひとりの変化を生み出し、社会を変える手応えを得られる。これが大きなやりがいです」
こう話すのは外資系戦略ファームから加入した田熊です。クロスフィールズで様々な事業に携わるなか、自身の視野の広がりや成長を実感していると語りました。
戦略ファームのコンサルタントからNPO職員へ
大学時代はラクロス部のトレーナーとして、プレーヤーの力を引き出す役割を担っていました。いまの仕事での役割と似ていますね。
大学院では食と健康の研究に没頭。就職に向けて「本当にしたいこと」を考えるなか、いつからか抱いていた「人と関わりながら社会課題の解決につながる仕事がしたい。誰もが自分の可能性を開花できる社会の仕組みをつくりたい」という思いに気づいて、この時からソーシャルセクターで働きたいと考えるようになりました。
ただ、まずはビジネス経験を積もうと外資系の戦略ファームにコンサルタントとして入社しました。そのとき「NPOを立ち上げたOGがいる」と共同創業者の松島について教えてもらい、クロスフィールズを知りました。企業と社会課題の現場をつなげるというスキームを新鮮に感じて、印象に残っていました。
その戦略ファームで3年間働いた後、クロスフィールズに転職。元々コンサルタントの仕事は3年程の「修行」だと思っていましたし、実際に力がついてきたと感じていたので、新しい挑戦をするなら今だと思ったんです。
全面リモートでオンボーディング
クロスフィールズには2021年5月に加入しました。コロナ禍で全面リモート体制だったので、メンバーとの顔合わせやOJTなど全てをオンラインで進めることに不安もありました。しかし育成担当の先輩が半年にわたってサポートしてくれたので、リモートでもチームメンバーと良い関係性を築けたし、業務にも慣れていけました。
実務面では、留職や社会課題体感フィールドスタディなど先輩が担当するプロジェクトの副担当として関わりながら、業務を学んでいきました。そして加入から3ヶ月後、私がメインで案件を担当した際には、先輩が副担当として案件に関わってフィードバックをくれたり、アイデアの壁打ち相手になってくれたりしました。
実務以外でのサポートもありがたかったです。定期的な1on1では先輩が私のやりたいことや興味を引き出す、悩みの相談にのってくれるなどコーチのような形で関わってくれました。オンボーディング期間を経た現在は、留職プログラムと社会課題体感フィールドスタディの案件を担当しています。
ひとの可能性を引き出し、社会変化を生み出す
一般的にはソーシャルセクターであるNPOと、ビジネスのど真ん中の戦略ファームは対極的なイメージがあるかもしれません。たしかに業種や組織形態は異なりますが、クロスフィールズと前職では働き方や業務内容で共通する部分もあります。例えば、プロジェクト単位である点や、相手に寄り添って課題解決を行う姿勢です。
一方で大きく違うのが、クロスフィールズでは「ひとの変化・成長」にひたすら向き合うこと。業務を通じて担当プロジェクトへの参加者一人ひとりの変化を感じる瞬間が多く、これが前職との一番の違いだと思っています。
印象的だった出来事は、社会課題体感フィールドスタディの参加者に起きた変化です。プログラム初日、その参加者は「この研修って意味があるのか?」と懐疑的でした。でも社会課題に取り組む現地リーダーとの対話やご自身の内省を深めていくなかで徐々に柔らかくなっていき、最終的には「自分と社会のつながりを見つけられた。まずは自分からチームや家族との関わり方を変えていきたい」とおっしゃっていました。
このような「ひとの変化」を間近で一緒に体験させていただけるのは、プロジェクトマネージャーの醍醐味の1つだと感じています。
これは小さい変化かもしれません。でも一人が行動すれば周囲にもいい影響を生み出せるし、それが社会全体の変化につながると思うんです。
ただ、常に意識しているのは、プログラム参加者を私が「変える」のではなく、私は「参加者が自ら変わっていくサポートをする」こと。プロジェクトマネージャーとして目の前の相手に寄り添い、成長に伴走する役割を担っています。一人ひとりが自分の可能性を開花させられるように、より良いサポートをしていきたい。そのために私自身も成長を続けていきたいです。
クロスフィールズに入って広がった視野と可能性
クロスフィールズに加入して感じている自分の変化の1つに、「視野の広がり」があります。
コンサルタント時代は論理思考や課題解決スキルをフル活用し、ビジネスの世界をひたすら突き詰めていました。
いま担当している留職と社会課題体感フィールドスタディでは、コンサルタントとして使っていたスキルも生きていますが、新たにコーチングや人材育成のスキルも必要です。また、社会課題やそれに取り組む団体と企業の双方への理解など、幅広い視野が求められています。結果、常に幅広くアンテナを張るようになり、以前よりも視野が広がったと感じています。
また「自分の仕事が社会に変化をもたらせているか」は常に意識しています。自分が担当する事業が、どんな具体的な社会変化につながるのか。目の前の業務だけでなく、その先を想像し、変化につなげることを意識しながら働いています。
クロスフィールズはあらゆるセクターの社会課題解決に情熱をもつ人々とつながっている団体です。このネットワークを活用し、様々な形で社会課題の解決に取り組んでいくのが楽しみです。
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