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頼り合えるチームでベストを生むークロスフィールズで目指す多様性

国際協力NGOを経て加入し、現在は事業統括ディレクターを務める原田は「クロスフィールズは異なる価値観を認め合い、それをエネルギーにして前進する組織」だといいます。留職やフィールドスタディの現場で得た刺激や、ディレクターとして目指しているチームのあり方について語りました。

原田 悠子:NECで法人営業を担当した後、スウェーデンにて国際開発学の修士号を取得。
国際協力NGOでマラウイとケニアの農村開発プロジェクトに携わり、
2016年にプロジェクトマネージャーとしてクロスフィールズ加入。

ビジネスの持つ力を社会課題の現場に

国際協力に興味を持ったのは小学生の時でした。ドキュメンタリー番組や青年海外協力隊OBの方の話を聞いて、「こんな世界もあるんだな。自分も地球の裏側で誰かの役に立ちたいな」と思っていました。

大学では国際関係を専攻しましたが、ビジネススキルをつけるためにNECへ就職し、法人営業を担当しました。ただ、国際協力の世界は諦めきれなくて4年目にスウェーデンの大学院へ国際開発を学びに留学。その後、国際協力NGOで4年間働きました。

国際協力NGOではマラウィとケニアで農村開発に携わったのですが、現地で活動するなかでビジネスが人々の生活に与える影響の大きさを実感しました。これがクロスフィールズに転職するきっかけになっています。 

国際協力NGOでは農村を舞台に活動した(本人・写真中央)

たとえばマラウィの農村でケータイが使用できるようになり、人々のコミュニケーション方法が大きく変わりました。また、グローバル企業の工場設立で周辺地域の暮らしが変わることもありました。改めて、ビジネスは人々の生活に大きな影響をもたらすのだと実感したんです。

「このビジネスが持つ力を、社会課題解決の方向に使えられたら……」と考えていた時、ビジネスと社会課題の現場をつなぐ活動をするクロスフィールズを知り、2016年に加入しました。

プログラムの現場で心動かされる日々

加入当時はプロジェクトマネージャーとして留職や社会課題体感フィールドスタディを担当していました。もう毎日が刺激に溢れていて、今でも印象的なシーンの数々をはっきり覚えています。

そのひとつがインド・ムンバイでの留職を担当した時のことです。ある日の夜、ローカルな居酒屋で留職者と派遣先の代表とご飯を食べていました。
プラスチックの椅子に座りながら、仕事にかける想いを語り合う二人。その光景を見て、普段は出会うことのない日本の大企業社員とインドの社会的起業家のCEOがつながり、なにかが起こりそうな予感がしてワクワクしたことを覚えています。

現地での出会いで多くの刺激を得てきた(本人・写真右)

企業の役職者と1週間にわたり新興国を訪問するプログラムでも心に残るシーンが多くあります。たとえばコンサルタントの参加者がインドの社会課題の現場を目の当たりにし、「自分は課題解決を生業にしてきたが、本当に”課題”を捉えられていたのだろうか……」と涙を流していた姿。異なる世界に飛び込んで、新しい気付きを生み出している彼の様子にぐっときました

プロジェクトを担当するたび、いつもは出会わない人々がつながって「化学反応」が起きたり、異なる世界に越境した参加者の視野が広がったりすることにやりがいを感じていました。私も異なる価値観に触れ、多様な世界の存在に気づくことを大切にしているので、その経験を多くの人に創り出せる嬉しさは大きかったですね。

一人ひとりのメンバーが強みを活かせるチームに

そんな刺激的な日々を過ごす一方で、全てを自分でやろうとしてパンクしてしまった時もありました。その時、メンバーから「チーム全体で成果を上げる、という視点でもっとみんなを頼っていい」と言ってもらえて。
そこからメンバーと一緒に何かを創り上げることをもっと意識して働くようになりました。

今はプロジェクト全体を統括するディレクターという立場になり、「いかにメンバーそれぞれの強みを引き出せるか」「一人ひとりの”仕事を通じて成し遂げたいこと”を実現するには、どうすればいいだろう」などの視点を持ちながら、メンバーと向き合っています。

クロスフィールズは人が財産なんですよね。みんな仕事に懸ける想いが強くて、自律的に動ける。いまのチームはそれぞれの価値観を認め合って、違いをエネルギーとして前に進めていると感じています。

今後も一人ひとりの想いが発露することで、より強い推進力を持っていく。そんなチームを目指していきたいです。

育児も仕事も全力で取り組める環境

メンバーの多様性という観点では、働き方にも表れています。育休や副業の制度を活用するメンバーは多いですし、私自身2022年6月まで育休を取得しました。今は育児をしながら働いています。子どもが生まれて生活はガラっと変わりましたが、基本リモートワークかつフレックス制なので、育休前と変わらず仕事に取り組めています

でもうまく回らない日もあります。そんな時は保育園や民間サービスなど周りの人を頼り、「なんでも一人でやる完璧な自分」は目指さないようにしています。育休を経てから、業務への姿勢でもよりメンバーを頼る意識が強くなった気がしますね。私のようにライフステージの変化があっても仕事に取り組める環境づくりを続けていきたいし、お互いを頼り合ってチーム全体でベストを生み出していきたいです。

異なる価値観の出会いから新しいものを創る

クロスフィールズに加入して既に6年が経ちますが、組織が毎日アップデートされている感覚を持っています。その理由のひとつに、私たちも協働パートナーの方々から刺激を受け続けていることがあると感じています。活動を通じて出会う世界中のNPO/社会的企業のリーダーや、想いをもってプログラムを導入して参加してくださる企業の方々と対話すると、自分達もさらに頑張ろうと気合いが入るし、もっと新しい世界を見ることができると思えるんです。

事業統括ディレクターになってプログラムの現場に入ることは減りましたが、協働しているNPO/社会的企業やビジネスセクターの方々とのコミュニケーションはずっと大切にしていきたいです。実はまだまだ現地に行きたい気持ちはあるのですが笑、メンバーが私と同じワクワクを経験してくれるのも嬉しいですね。

いまの目標は、一人ひとりが多様性を実現できる安心感のある組織を創ること。多様な意見を出せる雰囲気や心理的安全性が担保された環境だと、メンバーにライフステージの変化があっても一人ひとりが自分らしく貢献できると思います。

「多様性を活かして新しいものを生み出す」ことは組織だけではなく、私が描く理想の世界でもあるんですよね。異なる価値観を認め合い、一人ひとりの個性が社会をより良くしていくエネルギーになればいいなと思います。
だから私自身も「こうあるべき」という固定概念に縛られず、いつも自然体で仕事もプライベートも楽しんでいきたいです。

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