大企業からNPOへーそこで感じる「レールのない面白さ」
「決められたレールがなく、目指すゴールを自分たちで作ることから仕事が始まるのがクロスフィールズ」と語る渕上。大手印刷会社から転職してきました。
渕上拓美:前職の大手印刷会社ではグローバル部門の営業担当として、タイで新規拠点の立ち上げなどを経験。2021年5月にクロスフィールズ加入し、現在は共感VR事業をメインに担当。
直感でNPOに飛び込んだ
新卒で入った印刷会社では総合商社への出向や4年間のタイ駐在を経験しました。やりがいはありましたが、自分は大企業で働き続け、決められたレールに沿って昇進を目指すタイプじゃないな、と感じていて。そこで7年目のとき転職に踏み切ったんです。
転職活動では組織規模が小さく、自分が最前線で働けそうなベンチャー企業などを中心に探していました。業務内容よりも自分の直感を大切にするなか、ピンときたのがクロスフィールズです。
もともとNPOについてあまり知らず、恥ずかしながらどんな組織か想像つきませんでした。「NPOとは、土曜日にゴミ拾いしているようなボランティア団体」というイメージを持っていたくらい、何も知らなかったのです。
でも、ものすごく複雑で難易度が高い「社会課題の解決」に事業として取り組んでいることを知り、自分も挑戦してみたいと強く思いました。
想像力をフル活用する日々
クロスフィールズで主に担当しているのは、新規事業の「共感VR」です。アフリカの子ども兵の問題や日本の子育て家庭が直面する課題など、国内外の社会課題をVRで疑似体験できるプログラムのコンテンツを作っています。
社会課題の解決に取り組むさまざまな団体と協力しながら課題の現場を360度カメラで撮影し、それを使ったワークショップを設計して教材や研修素材として教育現場や企業に提供する、という一連の業務を担当しています。
共感VRは新規事業なので、良くも悪くも「正解」や「型」がまだありません。だからこそ、コンテンツを制作するときには想像力をフルに活用しています。学校の生徒や企業の社員に感じてもらいたいことや伝えたいメッセージを協働している団体とすり合わせ、VRコンテンツに落とし込んでいきます。常に参加者の視点で実際のワークショップを想像しながらコンテンツを練り上げる毎日です。
明確な答えがないので悩むこともありますが、それも楽しみながら取り組んでいます。この環境では「用意されたレール」などなく、ゴールさえ自分たちで作っている感覚です。
転職したら仕事へのアプローチが変わった
仕事のアプローチにも変化がありました。前職の印刷会社では顧客からのニーズに応えられる技術や商品を提案するスタイル。つまり「相手に出されたクイズに対して、正解だと思うものを提供」していたと感じています。
一方でいま担当している共感VR事業には正解がなく、「こうしたい」と思う自分の意思が決定の軸です。
例えば僕が担当するVRコンテンツについて代表の小沼とブレストしたとき、「いろんなアイデアはあるけど、最後の意思決定は任せるね」と言われたんです。このコンテンツがプログラム参加者に生み出す効果は自分次第なんだという責任と、自らリードして進められる裁量に面白さを感じています。
トライ&エラーで自分の殻を破り続ける
自分で決断しなければいけない環境では、責任の重さをプレッシャーに感じて苦しい時もあります。
それでも楽しめるのは、トライ&エラーをどんどんできるから。チームメンバーや協働している団体の方々、共感VRの参加者など様々な視点から意見をもらって、試行錯誤を繰り返す。毎日、自分の殻を破り続けている感じがします。この感覚を楽しみながら社会課題の解決に挑戦し続けたいです。
社会課題って解決されてないものばかりで、解決策の正解はどこにもないと感じています。逆に言うと誰も正解がわからないから、とにかくいろんな方法を試せるんですよね。
共感VR事業もそのひとつ。これからも様々なアプローチで社会課題の解決に取り組んでいきたいです。
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