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インターンから初の新卒加入!2年半のクロスフィールズ生活を振り返る

 クロスフィールズは23年4月に団体として初の新卒採用を行いました。加入したのは、約2年半のインターンで共感VR事業などを担当した渡辺です。

今回は渡辺からインターンに参加したきっかけや働くなかでの学び、プロジェクトマネージャーとして今後の意気込みを聞きました!

渡辺真恵:大学卒業後、青年海外協力隊としてボリビアに赴任するが
新型コロナの影響により2ヶ月半で帰国。
その後は大学院で国際地域学を学びつつクロスフィールズでインターンを経験し、
主に共感VRを担当。2023年4月よりプロジェクトマネージャーとして加入。

 新型コロナで突然帰国、クロスフィールズでインターンへ

もともと国際協力NGOで働く家族の影響で、幼い頃から「世界で困っている人のために働きたい」と思っていました。大学卒業後は青年海外協力隊としてボリビアで活動しつつ、日本の大学院で国際地域学を専攻しました。

しかし2020年3月に新型コロナの拡大によって緊急帰国となり、現地での活動ができなくなってしまって。思い描いていた道が一瞬で閉ざされ、もやもやした自粛生活を過ごすなか、「離れていても多くの人が社会課題の現場を体験することはできないのだろうか……」と考えていました。

ボリビアで活動中、配属先の方々と 

そこで思いついたのがVRです。「VRを使えば、日本からでも海外の社会課題を体感できるのでは?」と色んな人に相談するなかで、クロスフィールズの「共感VR」を紹介してもらいました。
 
VRを使って社会課題の現場を疑似体験し、当事者の方々へのインタビュー視聴などを通じて社会課題への理解を深める……そんな共感VRを知った時は驚きました!

クロスフィールズのビジョンにも共感したので、さっそく代表の小沼に連絡し、2度の面接を経て2020年11月から学生インターンに。共感VR事業に関わることになりました。

半年のインターンが延長!待っていたのは必死な日々……

最初は週1回、共感VRで使用するデータの調査やインタビューの文字起こしなどを担当していました。メンバーと働きながらコンテンツが作り上げられていく様子を間近で見られて、毎日とても楽しかったです。
 
もともとインターン契約は半年でしたが、その後も共感VRに関わりたいと考えていました。この意思をチームに伝えると「ぜひ!」とお返事をもらい、週2-3日の勤務に。定例ミーティングや戦略議論、コンテンツ制作に携わったり、出張に同行させてもらったりもしました。

でもいざ本格的に仕事が始まると、リモートワークと仕事のスピードについていくのに必死な日々……。ミーティングでは何に合意したのかわからないけど、質問をする余裕もなく、頭が混乱した状態で終わってしまうことも。インターン初期の楽しさはあっという間に薄れ、「私はチームの役に立てているのだろうか?」という不安が大きくなっていきました
 
そんなとき「最近どう?いつでも話聞くよ!」と声をかけてくれたメンバーに思い切って相談すると「自分で考えながら良いアウトプットを出そうとしている姿勢はすごく良いよ」という言葉をくれました。
 
さらにマネージャーとの1on1で「チームメンバーからフィードバックをもらって、成長できるポイントを見つけていこう。そうすれば一歩ずつ力がついていく」という話になり、チームにも「まえまえ(私)にどんどんフィードバックしてあげて!」と共有してくれたので、メンバーからの率直な声が聞きやすくなりました。
 
こうしてメンバーと話していくことで、私が自信を持っていい点や今後に向けた行動がはっきりするように。自分の小さな不安にも向き合ってくれるメンバーの存在は安心感にもつながり、「私らしくがんばろう!」という気持ちに切り替えることができました。

共感VRの制作がきっかけで喫茶店をスタート?!

2年目は共感VRの制作サポートを担当させてもらうことになりました。取り組んだコンテツは「VRを通じて視覚障害者の世界を体感し、多様性について考える」というもの。

その過程では、協働先のダイアローグ・ジャパン・ソサエティさん等とのミーティングから内容構成や資料の制作、映像の撮影・編集など、1年目とは比較できないほどコンテンツ制作に携わりました。

制作を担当したコンテンツ 

この制作過程では、チームとの議論で意見を発信する大切さを実感したり、協働先の方の言葉を聞いてプライベートでも行動を起こしたりと、たくさんの学びがありました。
 
共感VRは社会課題というデリケートなテーマを扱うため、単語や表現について何度もチームで議論を重ねました。初めは「私の意見は間違っているんじゃないか……」と発言することに不安を感じていましたが、どのような意見やまとまらない言葉でもメンバーは受け止めてくれたので、安心して話せました。

同時に、メンバーそれぞれの視点を尊重することは社会課題を扱うプロジェクトでとても大切だと実感し、段々と自分の意見を発信できるようになりました。
 
また、コンテンツ制作のなかで出会った社会起業家や協業先の方々の言葉は力強く、たくさんの気づきがありました。
 
特にダイアローグ・ジャパン・ソサエティ代表の志村季世恵さんの「多様性の中で『自分だからこそ』の力をつけるために、若いうちから多くの人と会ってください」という言葉は、その後の行動につながっています。

彼女の言葉を聞いた時、「私も何かしなきゃ」という気持ちになり、「コロナ禍で薄くなってしまった人とのつながりをもう一度生み出したい。何ができるかな……」と考えた結果、自宅のスペースを使って家族と喫茶店を始めたんです。週1回の開店ですが、近所の方や友人が集う場づくりができて、私も刺激をもらう時間になっています。

家族でオープンした喫茶店(本人・左) 

新卒第一号としてクロスフィールズへ

 インターン活動も2年目を超えるなか、「クロスフィールズに就職できたらいいな」という気持ちが生まれていました。でもクロスフィールズは中途採用のみで、新卒採用の事例はゼロ。無理かもと思いつつ、代表の小沼に「大学院を卒業してもここで働きたい」と伝えました。

すると「残り半年、プロジェクトを1つ回して必要な力をつけてほしい。そうしたら検討してみる」と、いわば内定に向けたミッションのようなものを提示されたのです。
 
そこからの半年はこれまで以上にアイデア提案したり、共感VRのワークショップをメインで担当したりしました。大型の案件にも携わり、忙しくも学びが多い期間でしたね。
 
そして2022年の秋、代表の小沼から面談で「ここまでの成果を踏まえてチームと検討し、よければ一緒に働いてもらいたい」と内定をもらったのです。インターンでがんばってきたことが評価されてとても嬉しかったですし、これからもっと頑張ろう!と気合いが入りました。

4月からはプロジェクトマネージャーとして共感VRを含むカルティベイト事業を主に担当し、「社会課題を自分事化する人を増やす」ことに取り組みます。私は人生を通じて、「1人でも多くの人が自分の夢や可能性に挑戦できる世界」を実現したいんです。この実現には、まず多くの人が社会課題に気づいて行動を起こすことが必要です。カルティベイト事業はまさに多くの人に社会課題との接点を届けるものなので、これからも全力で取り組んでいきます。
 
とはいえ新卒1号は正直ちょっとプレッシャーです。周りは本当に優秀なメンバーばかりなので、力不足なのでは……と今も臆病な私が見え隠れしています。でも2年半のインターンを通して、チームのみんながお互いに心から思い遣って働いている人たちだということは、もう十二分に知っています。なので、みんなの胸を借りる気持ちで飛び込みたいと思っています!

入社式にて、クロスフィールズのメンバーと

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