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コンサル会社からNPOに飛び込んで見えた景色

「クロスフィールズは正解のないなかで答えを探す組織」。こう話すのは金融期間とコンサルティングファームを経て加入した千足です。転職のきっかけや働くなかで感じる自身の変化について語りました。

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                                      千足容資(ちあしひろすけ)
金融機関と日系コンサルティングファームで勤務するなか、昔見た途上国での景色と国際協力への想いが忘れられず、2019年にクロスフィールズへ。趣味はボクシング、キャンプ、バイク、漫画をひたすら読む合宿などアウト・インドア問わず打ち込む。

クロスフィールズ加入のきっかけ

大学時代から経済の仕組みに興味がありました。新卒で金融機関に就職し、1年半働いたあと事業再生とM&Aを専門とするコンサルへ転職。そこでは財務会計や事業計画策定・実行支援について知見を身につけることができました。5年勤務して得た経験やスキルを活かして社会課題の解決に貢献したいと考え、クロスフィールズに参加しました。

クロスフィールズで感じた働き方の変化

今までビジネスセクターでキャリアを積んできたので、ソーシャルセクターのクロスフィールズではいろいろな変化がありました。たとえば協働する組織との関係です。ビジネスにおいて、相手先との関係はプロジェクトありきでした。共通のゴールは互いの利益を最大化することで、相手先の課題が解決したらプロジェクトも終了。一方、クロスフィールズでは国内外のNPO等とも協働しています。こういった団体は仲間であり、「プロジェクトが終わったら終わり」の関係ではないのが特徴だと考えています。互いが相手の目指す世界に共感しあっているから、1つのプロジェクトが終わった後も一緒に新しいことをする可能性があるんです。

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(パートナー団体とはコロナ禍で新規プロジェクトも実施。詳細はこちら

プロジェクトの成果を測る方法も大きく違います。企業では数値で現れる成果で評価してましたが、いまは「そのプロジェクトがクロスフィールズのビジョン実現につながるかどうか」です。これは非常に数値化しづらく、評価も容易ではありません。たとえば留職事業は留職者が現地に貢献することを通して本人が成長することと、現地の課題解決が促進することを掲げています。「貢献」をどう測定するかは難しい問題ですが、可視化することが必要だと考えています。

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正解がないなかで、答えをつくる

留職事業では案件ごとに留職者の成長度合いを「リーダーシップ」や「社会課題への関心」など項目に分けて数値で表し、得たデータを事業改善に反映しています。インパクトマネジメントと呼ばれるこの評価手法は9年間実施し続けており、いまでは200件以上のデータが蓄積されています。

僕が取り組んでいることの一つは留職者の変化だけではなく、そのさらに先、留職者が戻ったあとの職場、つまりは企業の変化を測定することです。

クロスフィールズが掲げるビジョンに「企業・行政・NPOがパートナーとなり、次々と社会の課題を解決している世界」というものがあります。このビジョン達成には企業が社会課題を起点とした事業を展開すること不可欠です。そのため留職者が帰国後、いかに自分の経験を上司や同僚に伝え、周囲を巻き込み、会社を変えていったか、ということも客観的に分析したい。そして得たデータを留職事業に反映し、クロスフィールズが生み出す社会的なインパクトを最大化させたいんです。そのためのモデル構築にチームで取り組んでいます。

インパクトマネジメントに取り組むなか、「そもそも自分たちが社会に与えたいインパクトってなにか?」をチームメンバーと議論する機会もあります。正解がないなか、答えを作りあげていくこの工程にとてもやりがいを感じてます。

転職して読書の幅が広がった

クロスフィールズは自分たちの掲げるビジョン・ミッションに対する「答え」を探し求める組織だと思っています。これってものすごくクリエイティブで、感性が求められます。そういえば、クロスフィールズに入ってから読む本の幅が広がりました。以前は実用的なビジネス書が中心だったのですが、最近は文学も積極的に読んでいます。「方法」を知るのではなく、自分の感性に問いかけることが大事になってます。

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(写真は最近読んだ文学作品の一部)

事業を創り出すにはロジックだけでは足りないと感じています。自分の視点で物事を捉え、問いを立て、答えをみつけなければなりません。クロスフィールズのメンバーは全員が常に答えを探求しているので、彼らとの議論もいい刺激になります。いつも誰かから面白い反応が返ってくるので心地いいですね。自分自身を振り返る「内省」をするようになったのもクロスフィールズに入ってからです。内省することでさらに自分がアップデートされている気がします。

社会のための事業をつくっていく

これからもインプット、アウトプット、内省、アップデートを繰り返し、事業創出をしていきたいです。やりたいことはたくさんありますが、やはりインパクトマネジメントにはこだわりがあります。クロスフィールズの事業がいかに社会に貢献しているか、データできちんと示し、自分でも納得したいんです。

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僕は社会のために働いているし、社会のための事業を創りたいと強く想っています。社会貢献が実現できないならクロスフィールズで働く意味がありません。今後もこの想いとともに、様々な事業へ取り組んでいきたいです。

クロスフィールズでは、現在プロジェクトマネージャーを新規募集しています。詳しくはこちらをご覧ください!https://crossfields.jp/aboutus/recruit/


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