CROSS FIELDS
オンラインで「個のリーダーシップ」は育める?参加者が語る変化とは
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オンラインで「個のリーダーシップ」は育める?参加者が語る変化とは

CROSS FIELDS

クロスフィールズが展開している「オンライン型 社会課題体感フィールドスタディ」は、社会課題に取り組む国内外の組織とオンラインでつながり、対話によって内省を深めるプログラムです。

参加者はライブ映像で社会課題の現場を見て、当事者や現地のリーダーとの対話を行いながら、課題への理解を深めていきます。そこで受けた刺激を他の参加者と振り返り、組織のあり方や自分自身の志について見つめ直していくというものです。

2020年6月にプログラムの提供を開始し、これまで9社より310名が参加。クロスフィールズは企画から当日のファシリテート、事後のフォローアップセッションなど一連のサポートを担当しています。

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今回はプログラム参加者のひとり、住友商事(株)資源・化学品事業部門 炭素部のチーム長を務める徳永さんに体験談を伺いました。

プログラムの舞台は福島県・南相馬市。2011年の東日本大震災で津波と福島第一原子力発電所事故による影響を受け、今なお復興に取り組んでいます。

プログラムでは人材育成やコミュニティ活性化、社会課題解決に現地で取り組む起業家の方々をお迎え。南相馬市の現状や自身が仕事にかける想い、組織のあり方をテーマに対話を行いました。2日間のプログラムを経て、徳永さんにどんな変化が起こったのでしょうか

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徳永さん:住友商事(株)資源・化学品事業部門 炭素部でチーム長を務める。オンライン型 社会課題体感フィールドスタディには2020年9月に参加

オンラインで非日常を体験……? 

オンライン型社会課題体感フィールドスタディの案内を見たときは、失礼ながらオンラインで現地を体感なんてできる訳ないし、きっと座学型の研修だろう……。と思いました。あまり想像できなかったのもあり、期待もしていなかったのが正直なところです。

でも実際に参加すると普段は出会わないような方々と話し、業務から離れてじっくり自分と向き合える時間になり、非日常を体験できました。

福島県・南相馬市の映像から始まった初日、現地の方に解説してもらいながら視聴していると、被災地の「いま」がひしひしと伝わってきました。本当に現地訪問した感覚になっていたことに驚きました。

2日間で生まれた数々の変化

プログラムでの一番の変化は「志」の再発見ですね。南相馬で社会課題に取り組む方々から刺激を受け、じゃあ自分は社会の様々な課題に対して何ができるのか?と考えるうちに、新入社員の頃に抱いていた、社会の役に立ちたいという志をふと思い出したんです。目の前の業務で精一杯な日々を過ごすなか、すっかり置き去りになってしまっていたのですが……。

また他の参加者もそれぞれ志を見つけたり、見つけようと深く思考していたのが印象的でした。「10年後の住友商事が創りたい世界とありたい自分の姿」を発表する場面では、社会に対して何ができるか?という視点でみんな仕事や未来を熱く語っていたのです。

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正直、これには驚きました。普段は理知的でロジカルなビジネスマンである彼らも、心の内には熱い想いを秘めているのだなと。

社会課題の解決に対する意識も変わりました。これまで社会課題の解決はボランティア活動のようなもの、ビジネスとは無縁で自分とは別世界の話だと思っていました。

でも南相馬市の方々の姿から、社会課題の解決という目的達成のために、ビジネスの手法を使ってもいい。むしろ加速できる。そう気づいたんです

すると、所属する住友商事の取り組みへの意識も自然と変化しました。

当社では「社会とともに持続的な成長をするため、優先的に取り組む重要課題(マテリアリティ)」を組織全体で掲げています。ただこの指針に対して、実はあまりピンときていませんでした。大切なのは分かるけど自分の業務とはあまり関係ないし、できることも思いつかないな、と。でも今回のプログラムで社会課題の解決への捉え方が変わり、この指針に共感できるようになりました。

リーダーの変化がチームに伝わった

私自身のリーダーシップにも変化がありました。

これまでは背中を見せてメンバーを引っ張るのがリーダーだと思っていました。でも南相馬市の方の「一人じゃ何もできないけど、周りの人が強みを発揮してくれるからいろんな事業を進められる」という言葉から、リーダーの役割はチームメンバーを鼓舞し、一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくりだ、と気づいたんです。

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そのためにはまず、私自身が一人ひとりのチームメンバーを理解することが必要。以前よりもコミュニケーションをたくさん取るようになりました。定期的に1on1を実施して相手の考えに耳を傾け、自分が事業にかける想いを伝えています。

社会の役に立つ事業を行いたい、という私の志をメンバーに共有したこともあってか、事業を通じてどのように社会課題を解決できるか?をみんなで話すようになりました。

私が所属する炭素部は社会課題を生み出す側だとイメージされがちですが、実はそうじゃない。炭素部だからこそ、気候変動や環境問題に対してできることがある。

そんな想いから、中期経営計画に「社会課題の解決」を明示しました。いままで経済的な合理性ばかりに焦点を当てていたので、これは大きな変化です。

社会課題への新たな視点を得て、志を再発見する
きっかけに

企業が社会課題に取り組むのは必然な時代だと頭では理解していても、何から始めるべきかわからない人も多いと思います。特に新規事業開発や事業推進を担当するリーダーの方々にとって、なじみない社会課題への取り組みは「大切なのはわかるけど、事業と結びつかない……」という部分もあるのではないでしょうか。

私もそうでしたが、このプログラムで社会課題とビジネスの関係の新たな視点を得て、考え方がガラリと変わりました。

日々の忙しさの中で「自分の志」を見失いかけている人にとっては、仕事へのモチベーションに変化が生まれるきっかけになると思います。私自身、このプログラムで思い出した社会の役に立ちたいという志をもとに行動し、さまざまな変化を生み出そうと考えるようになりました。今後もこの想いを持ち続け、チームと一緒に事業を創出していきたいです。

担当プロジェクトマネージャーの声

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徳永さんはプログラム中に「自分の志に従って仕事を創りたい」と力強く話していた姿が印象に残っています。今回のインタビューでは、ご自身の志を実現するためチームメンバーを巻き込みつつ挑戦を続けているお話を伺えました。そんな徳永さんのリーダーシップの旅路をこれからも応援していきたいです(プロジェクトマネージャー・法幸)

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オンライン型 社会課題体感フィールドスタディについては以下のプログラムレポートでも詳しくお伝えしています。また、事業詳細はこちらの当団体webサイトでご紹介しています。ぜひご覧ください。 


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