次世代リーダーの育成とは?ポイントを解説!
会社の未来を担う人材を「次世代リーダー」と言います。会社において重要な存在なだけに、育成にも力を入れたいところ。ただ、しっかりと育成を行えていない、育成の方法がわからないという企業も多いのではないでしょうか。この記事では、次世代リーダーに必要なスキルや育成方法など、次世代リーダの育成について解説します。
次世代リーダーとは?
次世代リーダーとは「会社の次の世代を引っ張るリーダー」を指します。つまり企業の経営者や幹部にいずれ就任する候補の人材です。
次世代リーダーが実際に活躍するのは先ですが、会社を背負って立つ人材であるため次世代リーダー人材の育成は長期的に見て必要な人材施策といえるでしょう。
次世代リーダーに必要な要素
会社の未来に必要不可欠な人材である次世代リーダーにはどんな要素が必要なのでしょうか。主に、以下の3つのスキルが求められています。
・実務スキル
・マネジメント能力
・自律性
この3点について、次世代リーダーに必要な素質を解説します。
■実務スキル
1つ目が実務スキルです。これは業務内容に沿った実践的な知識とも言えます。
次世代リーダーは、将来的には従業員を管理・指導する立場になるため適切な管理や指導ができるように現場の仕事についても知識を深め、経験しておくことが役に立ちます。業務によって内容が大きく異なりますが、非常に重要なスキルでもあります。
■マネジメント能力
リーダーとして後輩を指導していくのに必要なのがマネジメント能力です。会社全体の目標を策定し、企業としての具体的な戦略を立てられることが望ましいです。また、従業員一人ひとりに対するマネジメントも必要なスキルです
■自律性
自律性も次世代リーダーに必要な要素です。自律性とは揺るぎない価値観や自分の「軸」を指針に物事を考え、自ら行動できることを指します。
例えば上司から細かい指図がなくても、考えながら主体的に仕事を進められる人材です。「自律型人材」とも呼ばれます。組織の未来を担う次世代リーダーにはこういった自律性が重要な要素といえるでしょう
自律型人材についてはこちらをご参考ください。
次世代リーダ育成の方法
次世代リーダー育成の具体的な方法を紹介します。次世代リーダーの育成には、下記の4ステップが効果的です。
1.条件やゴールの明確化
2.リーダー候補者を選ぶ
3.教育・トレーニングを行う
4.フォローアップを行う
この4ステップについて詳しく見ていきましょう。
1.条件やゴールの明確化
最初に必要なことがゴール設定です。次世代リーダーに最終的にどうなってほしいのか、条件やゴールを明確化しましょう。
次世代リーダーの条件としては、上記の次世代リーダーの要素にある「実務スキル」「マネジメントスキル」「自律性」などを自社に沿った形で具体的に設定しましょう。人材を育てる前に最終的なイメージを明確にすることが大切です。
まずは、実際に育成に入る前に満たすべき条件やどうなったら育成完了なのかなどゴールを明確にしましょう。
2.リーダー候補者を選ぶ
次に次世代リーダーの候補者を選びます。候補者の現在の評価は選ぶ上で重要ですが、本人のポテンシャルも十分に考慮するといいでしょう。
人材の選定、所属部署の責任者が行うことが多いですが、選定者の考え方による偏りが出る可能性もあります。次世代リーダーになりうる人材をすべてリストアップし、その中から選抜をするなどして絞るのもおすすめの方法です。
また、自薦制も取り入れるとやる気のある人材からの応募を見込めます。
3.教育・トレーニングを行う
次世代リーダーの候補者に必要な教育やトレーニングを行います。座学や社内での実務研修も有効ですが、次世代リーダーの育成には社外の組織で一定期間にわたり業務を経験する「越境学習」もおすすめです。
越境学習についてはこちらの記事をご参考ください。
4.フォローアップを行う
次世代リーダー育成の教育やトレーニングが一通り終わった後も、継続的なフォローアップが必要です。
スキルの改善や向上を目指して、定期的なフォローアップ研修や面談を行う体制を整えましょう。
次世代リーダーと育成方法
この記事では、次世代リーダーの育成についてお話ししました。次世代リーダーは、自社の未来を担う大切な人材です。それだけに今回ご紹介したような「実務スキル」「マネジメント能力」「自律性」といった要素を伸ばし、計画性と目標を持って育成に取り組みましょう。
NPO法人クロスフィールズでは、社会課題の現場と企業で働く人をつなぎ、課題解決とリーダー育成を目指しています。次世代リーダーの育成に役立つ取り組みも行っています。
新しい取り組みの数々や、その裏にある一人ひとりの物語についても公式noteやホームページでご紹介しています。ぜひ参考にしてください。