プロボノとは?ボランティアとの違いや事例もご紹介
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プロボノとは?ボランティアとの違いや事例もご紹介

近年話題の「プロボノ」ですが、ボランティアとの違いや実際の事例について知らない方も多いのではないでしょうか。この記事ではプロボノの定義や具体的な事例をお伝えします。社会人がスキルを活かして社会貢献を行うプロボノを通じて、本人だけでなく所属する組織にもメリットがあるようです。

プロボノとは?

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「プロボノ」とは、社会人が自分の専門知識や技能を活かして社会貢献活動に参画することです。もともとは、ラテン語の「公共のために」という意味のPro bono publicoをもとにアメリカで生まれた言葉です。

アメリカでは、プロボノとして裁判費用が高額で裁判を受ける権利が行使できない社会的弱者を救済するために、無償で法的なサービスが受けられます。

社会人からすると自分の得意分野を活かしてボランティア活動を行うため、貢献度の高い活動ができます。社会人にとって参加しやすく継続しやすいだけでなく、社会における自分自身の市場価値を知ることにもつながります。

■プロボノとボランティアの違いは?

プロボノはボランティア活動の一形態ですが、プロボノとボランティアの最大の違いは自身の専門性をどのように活かせるのかという点です。

仕事を続けながら、仕事で培ったノウハウやスキルが活かせる点がプロボノです。一方、ボランティアはその活動に参加するために本人の能力やスキルについては特に言及されないことが多くみられます。

例えば看護師をしている方が「災害復旧ボランティア」としてがれきの片づけにあたる場合は、看護師としての専門性は活かされないためプロボノではなくボランティアとなります。

プロボノの場合はけがの治療など看護師としての専門性が活している必要があります。また、プロボノは中小企業や地方自治体、NPO法人などに対して行うケースが多くみられます。

■プロボノの具体的な職種ジャンル

プロボノは自分の仕事を通じて得た専門性を活かして行うボランティアですが、幅広い職種の方が行うことが可能です。

業務の専門性が高い弁護士や税理士、会計士などはもちろんのこと、営業やマーケティング、事務など、一般企業で培えったスキルプロボノとして自身の得意分野を発揮することが可能です。

そのほか、コンサルタントやIT系などプロボノは非常に幅広い分野で行えます。

企業が行うプロボノ活動のメリットと課題

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プロボノは企業として行うことも可能です。企業がプロボノを行う場合には、営利活動と社会貢献の両立につながる活動にできるかどうかがポイントです。

社員がプロボノに参加するのは企業にとっても多くのメリットがあるものの、課題があることも知っておきましょう。

■企業のプロボノ活動:メリット

プロボノ活動は社員と組織それぞれにメリットがあります。

参加する社員からすると社外の人々と交流が増えることで新たな人脈づくりの機会となります。またプロボノでは自分の強みを活かして活動するため、社内でスキルを発揮する機会が増えたり、本業のモチベーションがあがったりする効果も期待できるでしょう。

そのため、組織の観点ではプロボノ活動の推進がブランドイメージ向上だけでなく、人材育成につながる等のメリットがあります。

■企業のプロボノ活動:課題

企業がプロボノを支援しない場合、社員がプロボノに参加する際は有給休暇や終業後、休日などを活用することになります。活動できるタイミングに制約があるため、社員は最大限のパフォーマンスが発揮できずせっかくプロボノに参加するメリットが得られにくくなります。

解決策として、企業が「ボランティア休暇」などの制度によってプロボノを取り組む社員を支援したり、あるいは人材育成の一環として一定期間にわたりスキルを活かした社会貢献を行ってもらう、等が考えられます。

プロボノの具体的事例

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ここでは企業が支援するプロボノの具体例についてご紹介します。

■トヨタ自動車株式会社:研修制度への活用

トヨタ自動車では、社員が社外で経験を積むことで視野を広げ、社会の課題やニーズへの感度を高めることを目的に、プロボノを研修制度として取り入れています。人材は社内公募で募り、自動運転や移動にかかわる新規事業の策定を担当する技術者をプロボノとして中小企業に派遣したのです。

選ばれたメンバーは、2000年10月からの3カ月間に本業と掛け持ちをしながら枡や瓦、印刷、食品、地場産業などの業務を手伝いました。

■株式会社プラグ:マーケティング戦略の構築と販売・コミュニケーションの改善

デザインやリサーチ、製品開発支援などを行っているプラグでは、2015年からプロボノ活動を実施しています。デザインで売り方を支援するプロジェクトでは、年毎に社会課題をテーマに選び、メンバーが協力しながらプロボノを行います。

例えば冊子販売でホームレスを支援しているボランティア団体にプロボノを行うために、まず社内で得意とするインターネット調査や現場観察で現状を把握しました。

得られた情報をもとに、活動を広げるためのアンバサダーツール、ポップ、チラシ・ポスターなどのクリエイティブと動画を制作することで団体を支援したのです。

■アステラス製薬株式会社:オンラインで新興国の課題解決に取り組む

プロボノはオンラインで実施することも可能です。

アステラス製薬では人材育成の一環として、社員が本業のスキルを活かした社会貢献活動を行っています。コロナ禍では社員2名がオンラインでラオスの農村部が抱える、栄養改善の課題解決に取り組んだ事例などがあります。

なお、この事例はクロスフィールズが提供する「オンラインプロボノ」プログラムを活用して実施したものです。

まとめ・プロボノとは

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プロボノは社会人が自分の専門性を活かして活動に参加するボランティアです。プロボノを行うと本人のスキルアップに役立つほか、企業にもメリットがあります。

クロスフィールズではプロボノと同様の仕組みである「留職」や「オンライプロボノ」等のプログラムを展開しています。詳しくは以下を参考にしてください。



社会課題の現場と企業で働く人をつなぎ、課題解決とリーダー育成を目指すNPO法人クロスフィールズの公式noteです。新しい取り組みの数々や、その裏にある一人ひとりの物語をお届けします。