総合人材サービス会社からNPOへ。挑戦に伴走しながら将来の自分に近づく日々
2024年にクロスフィールズへ加入し、現在は主に留職プログラムを担当するプロジェクトマネージャーの柴谷は、「留職の目指す人材育成と現地貢献は正解がないから面白い」と話します。
クロスフィールズに転職した経緯からオンボーディング体制、働くなかで感じるやりがいなど聞いてみました!
"ワクワク"に従ってクロスフィールズへ
――前職の業務とクロスフィールズに加入した理由を教えてください。
学生時代から「社会貢献につながる仕事をしたい」という気持ちがあり、特に「人」に関わる仕事に就きたいと、新卒では大手人材派遣会社に入社しました。最初の3年は営業を担当し、4年目の時に海外赴任のポジションに手を挙げて合格したのですが、条件は「1年間は淡路島でグローバルリーダー育成プログラムを担当すること」。実際に1年間やってみたら「もっと挑戦してみたい」という気持ちが生まれ、海外には行かず淡路島でのプロジェクトの継続を希望し、その後3年にわたり淡路島でグローバルリーダー育成事業を担当しました。
国内外の様々なメンバーと働き、時には「将来は何をしたいか?」と夜まで語り合うことも。自分のやりたいことを熱く語る彼らと話していくうちに「社会課題の解決に向けて、もっとできることがあるはず」と思うようになりました。同時に将来的にはコミュニティづくりに取り組みたいと思っており、「場づくり」や「人の成長に伴走」などを軸に転職活動をスタートしました。
教育系のNPOやインパクトスタートアップも検討しましたが、今までの経験を活かしながら世界中の人々とつながって仕事ができることにワクワクしたクロスフィールズにピンと来て、転職を決めました。
正解のない伴走、かっこいいリーダーとの出会い…留職の面白さ
――現在の担当業務について教えてください。
主に留職プログラムを担当しています。「人材育成」というと、「あるべき姿」が提示されて、それに向けて決まった方法で進んでいくことが多いのではと思います。
留職も「社会課題を自分事化したリーダー」というあるべき姿は提示されているものの、そこに至る道は存在しているようでないんです。同時に留職者を派遣する各社も意図を持って人材戦略の施策としてプログラムを導入していただいているので、彼らからの期待にも応える必要があります。
そのためプロジェクトマネージャーは留職者一人ひとりに向き合って、「どうなりたいか」や価値観を深堀りながら、最終的にその人らしいリーダーシップを見つけ、その後も活躍していくための伴走をしていきます。この道のりは答えがなくて難しいのですが、だからこそ面白いと感じています。
印象的だったのが、加入したばかりの時にサブ担当として先輩メンバーと担当した留職の案件です。活動が終盤に差し掛かり、既に成果も出したことで少しギアを緩めそうになっていた留職者に、先輩が「それでいいんですか?」と問いかけたのです。するとそこから留職者はギアがもう一段入り、最終的には本人が成長しただけでなく、現地団体からもたくさんの感謝の言葉をいただくことができました。問いかけ1つで人がさらに変化することに感動しましたし、自分もそんな変化を起こしていきたいと強く思います。
現地貢献はクロスフィールズのプログラムのもう一つの側面で、留職を担当するメンバーは「これは留職者と派遣先の団体にとって価値があるか」という視点を常に持っています。私はどうしても目の前にいる留職者に目を向けやすくなってしまうのですが、常に派遣先団体とその先にある社会課題の現場を想像するように意識しています。
派遣先団体の方々からの刺激も面白さの1つです。新興国のNPOや社会的企業のリーダーは、一言でいうと「かっこいい」んです。世の中や他者に対する愛にあふれていて、こんな人になりたいなぁと思う方々に多く出会いました。例えばインドで障害者雇用に取り組むスタートアップの代表や、農村地域の女性のエンパワメントに取り組む社会的企業のリーダーなど、社会性と経済性を両立させる事業を実際に立ち上げている方々と一緒に働けるのはとてもワクワクします。彼らの事業が利益重視ではなく、社会全体に利益を生み出すような取り組みをしているから、話していてとにかく視野が広くて深いと感じます。
将来の夢と今の仕事のつながりが明確に
――加入から8ヶ月が経ちますが、これまでどうでしたか?
まず、小規模な団体でもオンボードがとても手厚くてびっくりしました。社内のITシステムからプロジェクトの進め方まで全て資料があり、これまでの積み重ねがきちんと受け継がれてきていることを感じました。加入後の半年は先輩のプロジェクトマネージャーがメンターとして伴走し、定期的に1on1をしてくれたので、小さな悩みから相談できて心強かったです。
8ヶ月は本当にあっという間でした。加入して少し経ったらメインで留職を担当したり、受入先の開拓出張に行ったりと、やりながら学べる機会がたくさんありました。いつも「何かあったら周囲のメンバーが支えてくれる」と、安心しながら挑戦できています。
クロスフィールズに入って、自分自身にも変化がありました。初めての土地で自分の殻を破って挑戦する留職者と1on1をしていると、「私は挑戦できているのか?」「自分も頑張らないと」という気持ちになるんです。そうして内省していくうちに、自分が将来やりたいことと今の仕事のつながりにより腹落ちをすることができました。
あとはクロスフィールズのメンバーから「どう思う?」や「これ、やりたい?」など私の意思を聞かれることがとても多いので、自分はどうしたいのか考える機会多くなりました。今までは「仕事ならやって当然」と思っていたので、これは大きな変化ですね。
出会わなかった人々をつなげていきたい
――クロスフィールズで働くうえで、モチベーションの源泉は何ですか?
1つは「全ての事業が社会や人にとって良い変化に繋がる」と感じられることです。内部でのミーティングでは「プログラムを通じて、留職者・留職先・派遣元企業、3者それぞれが目指す理想の姿に近づけているか?」「プログラム中だけでなく、その後も続くポジティブな影響をどう生み出せるか?」などに視点が置かれて、チームメンバー全員が本当に真剣に考えているので、自分の仕事も社会のためになっていることを実感できます。
もう1つは自分が描く将来像に近づけていると実感できることです。私はおばあちゃんになったとき、周囲の人たちから「あのおばあちゃんと話すと元気がでる」って思ってもらえるような人になりたいんですよね。笑 具体的には地域の方々をつなぐコミュニティや居場所づくりに取り組みたいです。今の仕事は一人ひとりと深く向き合って、社会に変化を生み出せることなので、これはきっと将来につながるなと思っています。
クロスフィールズでは留職だけでなく、これから様々な事業に挑戦してみたいです。いま関わっているアラムナイ事業は、留職などのプログラム卒業生向けコミュニティづくりなのですが、自分のやりたいことを明確に持って行動する方々に出会うことが多くあり、彼らのエネルギーに元気をもらっています。まだ担当したことはないのですが、場作りの観点からフィールドスタディやCo-Create領域の事業にも興味があります。
クロスフィールズの事業は「出会わなかった人々をつなげる」ものが多く、まさに私のやりたいことだと日々感じていますし、これからも「出会い」を作っていきたいです。
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クロスフィールズでは現在、プロジェクトマネージャーをはじめ複数の職種で新たに仲間を募集しています。詳細は以下のwebサイトよりご覧ください!